NHK「超・進化論 第1集 植物」を視聴し、かなり衝撃を受けた。
第2集「昆虫」、第3集「微生物」まで見ていくと、今までのイメージがかなり覆させられた。
植物に関しては、もう30年以上も前だろうか。草刈りをするのに、鎌を持って草刈りを始めると植物に電気信号が走るというデータがあって、それにも驚愕したものだったが、今回はそれを遥かに上回ることで、驚くと同時に「やっぱりそうだったか」という気持ちも大きかった。
1匹の青虫がある植物の葉を食べ始めると、その植物全体に情報が周り、葉の中で青虫が嫌がる毒を作り始める。そして、その情報は近隣の植物にまでネットワークで伝達されて、周りの植物でも毒の生成が始まるという。
雨が降り始めれば、その雨粒の中にはカビや細菌が含まれているため、それから自らを守るために抗菌物質を作り出し始めるともいう。
植物に触ると、その触った相手を匂いで嗅ぎ分け、相手が何者であるのか探知する。その情報をまた周囲の仲間たちに伝達し、警戒を呼びかける。
虫に食べられたら、その天敵である虫を呼び寄せたりすることもできる。

昆虫、微生物と視聴していって感じたことは、
「自」と「他」の境界線というのはどこにあるのだろう?ということ。
意識の中だけで考えがちであるが、それはただの自分の思い込みの概念であり、あっさりと覆されてしまいそうな危ういイメージなのかもしれない。そこから「生と死」とはなんだろう?というところまで考えを進めると、これまたもっともっと深いところに意識が入りこむ。考えれば考えるほどよくわからなくなるのだが、その先にあるものは、不安や恐れではなく、愛に満ち溢れた慈愛の概念であるような気もしないではない。
自然界は残酷な弱肉強食の世界で、強いものが勝つというイメージもあるが、この番組を見るとその考え方がいかに傲慢であるかがわかる。

この番組での情報は、全体のほんの一部分であり、まだまだわからないことだらけ。
科学はすべてをわかったような様相もあるが、実際には何もその実態を分かっていないのかもしれない。
人間だって、自分で考えて行動しているように思っているが、実際のところは何かに操られているだけなのかもしれない。恋に落ちることだって、冷静に考えれば何かに操作されているとしか思えないのだ。今の若者が、恋愛が面倒に思うことや、結婚しないこと、子供を作らないことも、そういった環境においてそう思わされているのかもしれない。
この番組の中での生き物は、少なくとも「自分だけよければいい」「自分だけ生き残れればいい」という発想はない。全体が無くなってしまえば、自分もない。自分は全体のごく一部であり、その死は全体の死ではなく、自分という概念もなんだかわからなくなってくる。いつから「自」という概念が出来上がったのだろうか?
誰か「自」の概念がいつから生まれたのか調べて欲しいものである。
似たような話はよくテレビで見ます。
植物じゃないけど先日見てたウサギの話が興味深かった。
天敵(猛禽類・キツネ・オオカミ等)が増えて追われる回数が増えると、ストレスでメスウサギは平均年間20匹生んでる頭数を3分の1に減らし、そこから生まれた子孫もその後10年くらい出生を減らし続け、天敵が飢えて減るのを待つって話。鹿が増えちゃったのでオオカミを放すってのはあるけど、その逆もあるんだなってことでした。
Akiさん
なるほど、面白いです! 少子化対策も政策を取らずとも、なんとなく「あれが自然の少子化対策だったのかな?」って感じで気がついたらバランス取れてたみたいになるのかなぁ?って思ったり。(^_^)
>「超・進化論」 第1集 植物からのメッセージ
⇒テレビをつけて、聞き流していました。
植物は見えない力を持っていた。
しんちゃんママさん
なんだか感心してばかりでした。それからというもの、散歩していても、山を歩いていても、なんだか植物と一体感が出てきて、目に入る植物がすべて愛おしく思えてきました。とても単純な人間です。(^_^)
数ヶ月前に、植物のは見ていてコミュニケーションをしていると知りかなりびっくりとしました。
その続きがあると待っていたのですが、気がつかず、病室でNHKプラスで微生物を見て癌も治すとかできっと将来はそうなるだろうと。そして、今日はお家で昆虫を見ました。最初は昆虫は飛べなかった。片利共生、絶対相利共生とか、人では考えられないことがあってとても、驚きました。
また、見直したいけど、再放送を期待します。あれば録画したいです。
アプリさん
私も「NHKプラス」でそれぞれ2回ずつ視聴しました。もっともっと深く切り込んで欲しいので、是非是非続編を期待したいところです。
人と人も、植物同様に身近な人たちとみんな何か目に見えない物質を通してリンクし合って情報交換し、思考も行動も偉大なる何かによって少なからず影響を及ぼされていたって、そんなことがわかる日が来るかもしれません。(笑)