
エディ・ヴァン・ヘイレンの訃報に心が沈んでいるが、
そんな時に昔のバンド仲間から
「うわぁ、エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったぁ!」というLINEのメッセージ。
一緒に音楽をやっていた人とその悲しみを共有出来ることに、ありがたいなと感じた。
ヴァンヘイレンは、衝撃的なバンドだった。
彼らのデビューは、ディープパープル、レッドツェッペリン、エリッククラプトンの時代から、大きな転換期だったような気がする。
少なくとも私にとっては間違いなくロック史に残る偉大なギタリストのひとりだ。
ロックを聴き始めたら、そこにはリッチーがいて、ジェフベックがいて、ジミーペイジがいた。
ひたすらにそのギターをコピーした。
毎日毎日何度も何度も聞いて弾いていた。
カセットテープを巻き戻しては、再生、巻き戻しては再生。
これはどうやって弾いているんだ?
音楽理論なんてわからないし、楽譜もロクに読めないから、耳を頼りにギターの指板でポジションを探す。
ハードロックのギターは大抵それで弾けるようになったが、
エディのギターは真似できない。
どうしてもたどり着けない場所にいる神だった。
最初に演奏している映像を見た時も衝撃だった。
これだけ練習して弾けないのは、きっと合成して作った音じゃないのか?実際には弾けないんじゃないか?とも思った。
しかし、ライブ映像を見るとなんとも軽々と笑顔でどうにも弾けないギターソロを簡単そうに弾いている。
あのマイケルジャクソンのBeat it ! のギターソロも、アドリブの即興だと聞く。どうしてあのようなフレーズがアドリブで弾けるのだろう?
昔、多くの作曲家がモーツァルト の才能を妬んだように、その妬みの気持ちが生まれて、次第にそれは憧れへと変わっていった。
一時、効かなくなった時期もあったが、ここ10年くらいはまた初期のものから聴きなおしている時だった。
ギターも弾きたいフレーズがたくさんあったので、弾ける部分だけでも必死に練習してみた。
どうにか弾けるようになったときの喜びは、学生時代の比ではない。
今はただただ「ありがとう」と言いたい。
たくさんの刺激、興奮、感動をありがとう。
ご冥福をお祈りします。
ps.初代のヴァンヘイレンのベーシスト・マーク・ストーン氏がエディがなくなるほんの11日前に亡くなっていたことを知った。同じく癌だったという。
合掌