自宅から見える身近な山。園城寺(三井寺)の背後にある山でもあり、三井寺の正式な山号も「長等山園城寺」である。
1600年、関ヶ原の戦い直前。大津城の戦いでは、毛利元康を大将とした西軍1万5千がここ長等山に本陣を置いた。大津城を守るは京極高次。毛利軍は長等山より砲撃を行い8日間の攻防の末に大津城は開城された。しかし、毛利元康を8日間ここで足止めさせたことで、関ヶ原の戦いには参戦できなかった。
どこから砲撃をしたのかは詳しくわかっていないが、三井寺観音堂の辺りとも言われている。どちらにしても大津城は長等山から砲弾が届くということで、改修されることなく、そこより東の場所の膳所城へと移すことになった。

自宅から歩いて小関町の登山口までは40分ほど。この往復だけで1時間20分も掛かる。電車に乗れば少し時間を短縮できるが、往復340円の運賃。結局、いつも歩いて行くことにしている。
長等山山頂に行ったのはもう山歩きを始めた頃。もう10年くらいになるだろうか?それ以来立ち寄ってなかった。今回、久しぶりに休日朝のお散歩がてら一人で歩いてみた。
「長等山山頂」には小関峠の登山口から40分ほど着いた。しかし、以前とはなんだか違う。
「ここじゃないな」
そこからさらに30分ほど歩いて到着した場所が、記憶にある長等山山頂だった。

三等三角点があり、ベンチがあって、
「そうそう、ここ、ここ」
10年前は、ここから戻ってきてしまったが、今回はその先に「長等山テラス」という長めの良い場所があるということで、さらに登山道を進んでいった。

長等山テラスはそこからすぐだった。大津市街地を見事に見下ろし、
音羽山、湖南アルプス、鈴鹿山脈、琵琶湖北部の山々、比叡山や比良山系まで全て見渡せる素晴らしい眺望。
こんな良い場所があったとは。
近くを見下ろしてみれば、皇子山運動公園が見える。
ここから登ってこられれば2時間もかからず、おそらく1時間弱でここへ来られるはず。
次回はその道を探ってみようと思う。

北側を見れば、雪雲に隠れた比叡山。
写真の左手の大きな岩は、千石岩というロッククライミングも出来る岩。
この岩には以前娘と訪れているが、そのルートとはまた微妙に違うようだ。
次回の山歩きがまた楽しみになった。
今回の動画はこちら。↓ またボソボソと呟いています。
>長等山園城寺
⇒山号が長等山、へぇェです。
西国三十三観音の園城寺が三井寺、南法華寺が壷坂寺など、
正式な寺号と一般に知られた寺号があり、おもしろいですね。
いつになったら、西国三十三観音に行けるやら・・・。
しんちゃんママさん
奈良の「南法華寺」に対して、かつては京都の清水寺が「北法華寺」と呼ばれていたみたいですね。その清水寺の山号は「音羽山」。でも清水寺がある山は「清水山」で、音羽山は滋賀と京都の境界の場所にある別の山。
この辺りよくわからないんですよねぇ。
滋賀県って切通しと関ヶ原以外の県境は稜線だらけ、標高は無いけどこの時期は山歩き天国ですね。
Akiさん
滋賀県の山はどの山も特徴が違って楽しいです。北部の山はあまり登っていませんが、中南部の山は何度登っても飽きません。(^_^)
長等山テラスからの眺めがよいですね。うわー山道を歩きながら説明も録音されてたいへんでしたね。落ち葉を踏み固める足の音など臨場感があってよく伝わってきました。鹿や猿に遭遇することもあるのですね。実家の近くの山道を少し歩いたときに高い木の上にリスがいてびっくりしたことがありますが、自然な場所だし、何かがいるのは当たり前なことなのかもしれませんね。
アプリさん
長等山テラスからの眺めは突然目の前にパァーってパノラマが広がって感動的でした。
撮影して喋りながら歩くのはなかなか危なくて、ただでさえ足元がおぼつかないので、下り坂でやると命取りになるので安全を確認しながらやっています。それでも転びました。
この辺りは、クマがいないので安心なのですが、近頃シカをよく見かけます。
ご実家の山道ではリスがいましたか。リスは可愛いですよね。(^_^)