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1+1=2

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 これを証明することってかなり難しいらしい。「ペアノの公理」を使うらしいが、その解説を読んでもまったく理解できない。

 まずは「1とは何か?」「足すとか何か?」「イコールとは何か?」「2とは何か?」から考えていかないといけない。

 これは「幸せになるために」を考えるにあたって「幸せとは何か?」から考えることと似ているのか?

 「敵の敵は味方」みたいな論法で「幸せ」を定義されても困るけど、わかり易く数学的に「幸せとは」というものを証明することはできるのだろうか?

 いや、そもそもそれを証明したところで何になる?とも言える。「幸せを証明する意義」を見極めてからスタートするべきなのか?

 「何になる?」なんてことを考えていたら、ほぼ全てのことが無駄に思えてくる。

 朝ドラでペペロンチーノを作っていた。ニンニクと鷹の爪とオリーブオイルだけで作るシンプルな料理だけに、作るたびに食感が変わる。オリーブオイルとスパゲティの茹で汁とを合わせて乳化させてクリーミーにさせる。これは「1+1=2」とはまた違う感覚だ。

 シンプルなものほど、それを極めるのは難しい。「極めるってなんだ?」「美味しいとは?」と考えると面倒なことになるが、食べる直前にシークワァーサーの皮をすり下ろしたのは美味しそうだった。

 人と人が出会うと、「1+1が3にも4にもなる」というのもよく聞く例え。

 「2人が出逢って結婚して子供が2人生まれて4人家族になった」という考え方もできるし、「2人の知恵を出し合ったら、ひとりで考えている時よりも3倍のアイデアが出せた」とか「2人で作業した方が3倍の荷物を運ぶことができた」とか、どうにでも言える。逆に「お前さえいなければ・・」なんてことも想定されるが、この場合そういう意味では使われない。

 昨日の「鈴木敏夫とジブリ展」の中でも、こんな言葉と出逢った。

人は人との関係で何かをやると思っている。映画だろうが、漫画だろうが、音楽だろうが、必ず誰かが介在する。やっぱりその中で生まれるもの。人間の世界っていうのはね、1+1が3になったり、10になったりする。逆に、マイナスになることもあるけどね

 でも”当たり前のことを疑ってかからないといけない”とも語っている。

「1+1=2」を証明することでさえ、たくさんの前提を作り、定義を決めることで成り立つことであるということを考えないといけない。かと言って、日常的にそんなことは考えていられない。

 その時に縁のあった人と、前提や定義が似ている人であるととても話がスムーズに進む。その人がどんな本を読んできたのか、どんなものを食べてきたのか、どんな金銭感覚で暮らしてきたのか。価値観が似ている人と一緒にいる方が楽ではある。ただ刺激がないとも言える。

 「そういう見方があったのか!」という斬新なアイデアも刺激になる。逆に、「どうしてあなたはいつもそういう見方しか出来ないわけ?」と喧嘩ばかりになって先に進まない時もある。

 兎角「そんなこともわからないのか!」という「1+1」も、それを証明することは思いの外むずかしいことであり、「そんなこともわからないのか?」と怒鳴る人に、「それじゃどうして1+1が2になるのか説明してください!」と言っても、余計面倒なことになるのは間違いない。

1+1とは、そんな面倒なものでもあるということだ。

あれこれ考えていると、般若心経で言うところの「空」と呼ばれるものなのだろうなって思うばかり。

-ひとりごと, パスタ, 料理, 日本語

執筆者:


  1. Aki より:

    ペペロンチーノって味付けは塩だけが基本だと思ってたけど、
    クックパッド見るとベーコンを入れるとか、味の素二振りとかって、
    やっぱりうま味が無いとサビシイよねぇ
    写真のはほんとにゆで汁だけなの?

    • KURI より:

      Akiさん
       この写真の時は、塩も茹で汁の塩だけ、あと粗挽きこしょう入れました。うまみ系は入れていませんでしたねぇ。
      でも、多くはベーコンとか市販のパンチェッタとかキノコとか入れることが多いですね。ペペロンチーノが好きなのは末娘だけなので、作るのは彼女が帰省した時だけです。

  2. 一般人 より:

    単位が無い足し算は不毛な気がします。

  3. しんちゃんママ より:

    きょう、人間関係1+1+1+1+1+1=超うれしかった。コロナで2年以上、会わなくても、パイプオルガンの先生と門下生の絆はしっかりつながっていました。

  4. カラス より:

    1+1=2 ですか。考えたことないですが 考えてみれば
    大昔、食料を分配する人間の行為が起源になっているのではないだろうか。
    人間が2人であれば、1つの獲物を2つに分ける。
    3人なら、3つに分ける、という感じで、現在の足し算というより、人数分に分けるところが起源で、そこから段々と、大人と子供を区別するとか、獲物によっても分け方が違うなど、様々な理屈が出てきたのではないか。。。 
    あぁ、頭が混乱したので終わります。お騒がせしました。

    • KURI より:

      カラスさん
      なるほど、獲物の分配から計算というものが始まったという考え方、面白いです。
      終わり方も最高です。(^_^)

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