昭憲皇太后陵からしばらく歩いたところに乃木希典将軍を祀った乃木神社がありました。
樹齢3000年の紅檜1幹を使ったこの表門はなかなかの迫力。
なんとこの門扉は1枚板で出来ています。
境内には宝物館(蔵)、日露戦争時に司令部として使った中国風民家、長府の生家を模した建物などがあります。また、記念碑などもたくさんあり、乃木将軍がいかに皆に慕われていたのかが伺われます。
この写真は日露戦争で活躍した戦艦「吾妻」の主錨です。
この蔵が宝物館です。乃木将軍の遺品や遺墨、ゆかりのあった人たちの品々がありました。
中は真っ暗で誰もいませんが、自分で100円を払って、室内灯を点けて入ります。
真っ暗でちょっと怖いですが、入ってみます。
写真や軍服、刀やメモなどあらゆるものがありました。中でも目を引いたのがコレ。乃木将軍は総入れ歯だったのですね。でもこの入れ歯、いい仕事で作られています。
宝物館を出て中国風民家を見学し、生家を模した建物をみて、やっと拝殿へと向かいます。拝殿の前には湧き水があり「勝水」という名水とのことです。口に含んでみると、とてもやさしい味の水でした。
これが拝殿です。両脇に狛犬と神馬(ロシアの将軍ステッセルから贈られた壽(す)号と副馬のあらたま号)まで。なかなか立派です。
正面からはほとんど見えませんが、脇から本殿を見る事が出来ました。
本殿は、南北朝時代の忠臣楠正成を祀る湊川神社を模して一門社春日造りです。
昭和天皇が学習院の初等科に入学した時に、当時の学習院院長であった乃木希典将軍はかなり厳格に教育されたそうです。
乃木将軍は国民からいかに頼りにされていたかは、殉死を知った時の国民の動揺の様子を伝える当時の号外からも分かります。今でも参拝者が絶えないこの神社には、日本人が忘れてしまった何かがあるような気がしました。
>この入れ歯、いい仕事で作られています。
⇒さすが、目のつけどころが違いますね。
>「神馬」とは、これも興味深い。
○終戦記念日はまだ先ですが、KURI様のコメントを拝見し、
いろいろ考えさせられました。
乃木神社はなかなか見所満載で楽しめました。
伏見稲荷とこの桃山周辺で1日楽しめます。
久間前防衛大臣の発言を乃木将軍が聞いたらと思うと、、、、。複雑な気持ちになります。
地元では「御陵さん」と呼んでおり、慣れ親しんだ場所です。
深~く散策したら再発見も沢山ありそうですね。
稲荷山など東山三十六峰をハイキングするのも面白いですよ。
まお~さん、こんばんは。
「東山三十六峰」といいますと、北の比叡山から一番南がその稲荷山ですね。36山もあるのですね。
「御陵さん」は「ごりょうさん」と読むのでしょうか。明治天皇陵は本当に立派で驚きました。桃山城の中にはもう入れないのですね。それがちょっと残念でした。天守からの景色が観たかったのですが。
でも伏見はいいところですね。商店街もすごく活気があって、大津の商店街もあやかりたいものです。(^_^;)