ティーンエイジの男の子の初々しい初恋の物語です。原作は山田詠美さんです。
初めて人を好きになった。どうしようもないほどに好きになった。お互いの気持ちも通じて楽しい日々が続き、来年には一緒に暮らそうという約束もした。しかし、裏切られるようなかたちで失恋した。「好きでした。楽しかった。ありがとう。」という置き手紙。元カレのところに帰ってしまった彼女。見ていてもかわいそうなほどに落ち込む主人公。思わず「気持ちはよくわかる」と肩を抱きたい衝動に駆られます。
原作は読んでいませんが、なかなか素晴らしい物語。ちょっとズレルだけ思い切りありきたりな青春恋愛ストーリーになってしまうところを、主役の柳楽優弥くんと沢尻エリカさんが上手に演じます。沢尻エリカはなんだかんだ言っても、やはりたまらなくかわいいし演技もいい。柳楽優弥くんも何とも言えぬ影のある演技が魅力です。主役の祖母(アメリカかぶれのヤンキー婆さん)である夏木マリさんが、とても素晴らしい演技で印象的でした。
それにしても、昔の初恋、恋愛、失恋、挫折、自己嫌悪・・・、などが湧き上がってきちゃって、私にとってはなんとも切ない映画でした。失恋して自己嫌悪に陥っている自分の後ろ姿を見ているようで、本当に肩を抱いてあげたくなりました。
星4つです。
最後の出演者リストに「蒼井優」の文字があったのに驚いた。どこに出ていたんだ?蒼井優なら絶対に見逃すはずないのに・・・。もしかして、あのバスの中の女の子が蒼井優ちゃんだったのかなぁ。そうとしか思えない。しかし、蒼井優ちゃんが顔を出さずにちょっとだけ出演なんてあり?
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執筆者:biglobeKURI