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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

乾癬

映画「瀬戸内少年野球団」@滋賀会館大ホール

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 もう20年前の映画です。シネマホールの企画で今日と明日だけ大ホールでの上演です。私はロードショーの時に話題になったことは知っていましたが、今回初めて観ました。故夏目雅子さんの遺作にもなった映画です。
 映画は終戦の淡路島の小学校での玉音放送から始まります。小学校の先生役の夏目雅子さんが生徒たちに教科書のある部分を墨で塗りつぶすようにというエピソードをはじめ、当時の小学生から見た終戦が描かれています。そんな島にも進駐軍が来ます。それを複雑な気持ちで受け入れる島民。
 終戦の混乱期の中でいろいろと振り回される大人と子供。
 映画のタイトルから、田舎の弱小野球チームが最後は大会で優勝するというようなイメージがあったのですが、全然違いました。野球が出て来るのも映画の中盤以降からです。
 日本人がどのように戦勝国アメリカを受け入れて行くか。領土は占領されても心までは占領させない。しかし、アメリカという国を礼をもって受け入れて行く。そんな日本の良さが表現されています。
 夏目雅子さんも凛とした先生役が美しいです。夫で復員兵役の郷ひろみもカッコイイ。その弟役の渡辺謙さんはこの映画でデビューでした。そして出演している子役たちがみんな素晴らしい。
 良い映画を大画面で見られてよかったです。星4つでした。

-乾癬

執筆者:


  1.   しんちゃんママ より:

    >日本人がどのように戦勝国アメリカを受け入れて行くか
     ⇒先月、亡くなった義母が
    「戦後、徳島に捕虜収容所があった。」と話してくれたことを
    思い出しました。
    義父は軍人恩給を支給されていたので、
    最近まで「軍人」ということばは身近でした。

  2. KURI より:

    >徳島に捕虜収容所
    徳島の捕虜収容所というと、最近の映画の「バルトの楽園(がくえん)」という映画のことでしょうか?マツケンこと松平健主演の映画です。
    http://www.bart-movie.jp/

  3. Aki より:

    日本人のアメリカに対する気持ちって相当地域差があるかも…
    ここも中島飛行機絡みでさんざ爆撃されたので微妙かもね^^
    近頃教科書問題で揉めてる沖縄と、ほとんど戦火の無い北海道では
    嫌悪感は数倍ちがうのだろうな~w

  4. KURI より:

    大津はどうなんだろうな?と考えました。爆撃は太田とは比較にならぬほど少ないでしょう。進駐軍が来て、それで飲屋街も賑やかだった事もありますしね。全体としてはどうなのでしょう。沖縄もどうなのでしょう。教科書問題もアサヒが煽った上に大袈裟に書いているだけかもしれないし、心底憎んでいるっていう人が多いという傾向はあるかもしれません。でも「昔のことだ」と水に流してして表には出さない人が多いんじゃないでしょうかね。
     私もまったく実害は受けていないので、なにも実感がありません。
     北海道はアメリカよりもロシアかなぁ。

  5.   しんちゃんママ より:

    >徳島の捕虜収容所
     ⇒義母の住んでいた場所はもっと南部です。
      生きていたら、聞けるんですが・・・。
      アメリカ人がよく見かけ、怖かったと言ってました。
    >爆撃された
     ⇒先月の講演会で、地元の郷土史博物館の館長先生が
      新松戸のダイエーの近くにB29が墜落したと言ってました。
      住民は「殺せ!」と叫んでいたらしいんですが、
      地元の有力者が制止し、松戸の部隊に引渡したそうです。
      講演会主催者の中に、その光景を見ていた人がして、
      B29の残骸の一部を今も持っているそうです。
      郷土史博物館にそれを寄付する話に発展していました。

  6. KURI より:

    あ、あの映画のとは別でしたか。あっちは第一次大戦の後だから時代が違うかな?と思っていました。(^_^;)
    >住民は「殺せ!」
    >地元の有力者が制止し、松戸の部隊に引渡したそうです。
    感情的には「殺せ!」でしょうね。しかし立場が変われば・・・。
    有力者じゃなければ出来ない行動かもしれません。
    私も自分の子供が爆撃でやられた後なら、間違いなく「殺せ!」の立場だったと想像します。
     そんな時代が再び来ない事を祈るばかりです。

  7. 麦風 より:

    個々のアメリカの人たちは陽気で親切という気がします。
    敗戦国の日本にも物資の援助などしてくれましたよね。
    でも今、大国アメリカ、と考えると、戦争あるところに
    いつもアメリカの影有り、って気がします。
    沖縄に行ったとき、タクシーの方が「奴ら」と呼んだときには、
    沖縄の方たちの感情を見る思いでした。
    今でも米兵に女性が乱暴されたり、殺されたり、の
    事件が絶えませんものね。
    映画は希望が湧いてきそうな感じですね。
    私も見てみたい。
    でもKURIさんの勢いすごくてとても追いつけません。

  8. KURI より:

    麦風さん、おっしゃるように日本で出会った個々のアメリカ人は陽気で親切な方ばかりという印象です。
    「奴ら」という一言で、何となく伝わるものがありますよね。
     映画は「こういう考え方もあるんだ」「こういう一面もあったんだ」と知らない世界が知れて楽しいです。以前はずっと読書でそれを味わっていて、ほとんど映画を観ることはなかったのですが、最近は老眼がはじまったせいか文庫本を読むのが面倒になってしまって。(^_^;)映画も字幕のない邦画が楽で。(^_^;)
     日本の映画業界も厳しいですが、本の業界も大変そうですよね。携帯小説から出版された本が何冊もベストセラーに入っているというのがびっくりです。

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