下級武士なれど凛としたまっすぐな生き方をしている父(緒形拳)と母(原田美枝子)の元で少年剣士として腕を上げている文四郎(少年期:石田卓也、青年期:市川染五郎)。ある時、藩のお世継ぎ問題に絡み反体制派になってしまった父が逆賊の汚名をきせられ切腹となってしまい、家禄は取り上げられる。
少年期に隣に住んでいたおふく(子役:佐津川愛美、木村佳乃)は、文四郎に憧れながらもそれを言えずにいた。そして、ある日、藩の江戸の屋敷に奉公するために故郷を離れることになり、文四郎とはすれ違いで会えないまま別れてしまう。
青年になった文四郎は、剣術の腕前をあげ、また家禄も戻してもらい何とか生活をしていた。おふくは江戸屋敷で殿様のお手つきとなり世継ぎを身ごもるという大出世を果たす。しかし、新たな世継ぎ問題が起こり、そこに文四郎も巻き込まれて行く。
お互いに想い合っているのに、なかなか結ばれないふたりは、世の中に大きな渦に巻き込まれつつ別々の人生を歩むことになってしまう。しかし、どこかで縁は切られずにいて、それがお互いの運命を大きく変えて行くことになっていく。 日本を象徴する素晴らしい映像が随所に散りばめられ、その映像美に惚れ惚れします。見所もたくさんあって、印象に残るシーンもいくつもあります。流れる音楽も美しく、映像を引立ててくれています。
少年期の脇役の子役はちょっと物足りなさを感じ、「これって、あの有名な蝉しぐれって映画だよなぁ?間違って違うDVDを借りてきてしまったかな?」と思ったほど。前半が過ぎ、父親役の緒形拳との別れあたりから少しずついい感じになってきます。
原田美枝子、緒方拳、田村亮、柄本明、加藤武、大滝秀治、渡辺えり子、これらのベテランの演技のうまい人たちが脇をしめてくると映画として安心してみていられるようになります。
その勢いで後半はハラハラドキドキそして涙で締めくくられます。
意外と突っ込みどころも多い映画で、「おいおい、それはないだろう」というシーンもいくつか出てきます。ラストシーンの美しさと切なさで何とかおさまってはいますので、ちょっと甘い星で、
星4つ。
減点法だと星2つくらいになっちゃいますが、ベテランさんの演技がかなり光っていて、それらを加点法で判断すると星5つ以上になっちゃいます。
日本映画らしい「大きく」期待を裏切らない作品でした。
ジェネオン エンタテインメント
2006-04-14
ユーザレビュー:少年時代は文四郎の少 …
泣きました原作が名作 …
どちらも良かった。原 …
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>蝉しぐれ
⇒テレビでこの映画版も観ましたが、
最初にNHKのドラマを観たので、
内野聖陽さんと水野真紀さんの
インパクトが強いです。
木村佳乃さんは
主演デビュー(NHKの連続ドラマ)から、
ずっと気になる女優さんです。
市川染五郎さんは歌舞伎を何回か、
観たことがあり、
お父上の松本幸四郎丈とともに
好きな俳優さんです。
特に松本幸四郎丈は歌舞伎俳優の中でも
すっごく好きです。
NHKのドラマも良かったようですね。今度はそちらも見てみたいです。私も木村佳乃さんは好きでして、この映画でもなかなか良い演技をしています。
少年期の石田卓也がワイルドな感じだったので、青年期になったらとても上品で線が細い市川染五郎さんになったのがちょいと違和感を感じました。
木村佳乃さんは上品な役から、
コミカルな役まで何でもステキで、
若手女優の中では一番好きかも?????
先日まで放送されていた「歌のおにいさん」の役も
なかなかよかった。
おっしゃる通り、いろいろな役を上手にこなしますよねぇ。「歌のおにいさん」は嵐の大野君のドラマでしたか。次女がファンなんですね。