「憂鬱」というのはどうしてこんなに難しい漢字を使うのだろう。
これだけ何回も見ている漢字なのに、今でも書けない。
これだけ大きくしてみても、まだ書ける気がしない。
意味は。
1、「鬱蒼(うっそう)と生い茂った。」とかの「鬱」
2、ふさぐ、ふさがるの「鬱積(うっせき)」「鬱屈(うっくつ)」の「鬱」。
3、物事がさかんなさま。「鬱勃(うつぼつ)」(こんな意味もあったのか!?)
4、かおりぐさ、かおり。
「かおりぐさ」ってなんだろう?
「かおりぐさ」で調べると、
香草の一つ。鬱金香ウッコンコウ。 香酒の一つ。黒きびを原料として、鬱金香をまぜてかもした酒。神にそなえる。 のびる。のびのびひろがるさま。 ゆぶくろ。弓を入れるふくろ。ゆみぶくろ。 弓をふくろに入れてしまう。つつむ。
↑この部首名は「においざけ」で、
これを訓読みすると「かおりぐさ」と読むらしい。
「鬱金香(ウッコンコウ)」ってなんだろう?
「ウッコン」ですぐに頭に浮かんだのが「ウコン」だ。
「ウコン」は、二日酔いになる前に飲む「ウコンの力」でも有名だが、いわゆる「ターメリック」でカレーの黄色はこのウコンなのだ。
その「鬱金」の「力」ならぬ「香」で「鬱金香(ウッコンコウ)」になると、
なんと誰もが知っている有名な花だった。
赤白黄色と並んで咲くあの花だ。
そう、「チューリップ」。
なぜチューリップが「鬱金香」と呼ばれるようになったかというと、Wikiに載っていた。
「この花の香りがスパイスまたは食品を黄色く染めるのに使われるウコンのような、埃臭いことに由来する。」
確かにチューリップって香りが良いとは思ったことがない。
チューリップに「鬱」という漢字が使われたことを調べるのではなく、
やはり「ウコン」で調べた方が良さそうだ。
「鬱金(ウコン)」の鮮やかな黄色だと思う。
「鬱」の意味の3つ目の「物事がさかんなさま」。
ウコンの鮮やかな黄色を表現するのに、「金色がもっと盛んな感じ」ということだったのではないだろうか?
サフランの古い漢名とも何処かに書いてあった。
サフランは高価な香辛料。鮮やかな黄色のサフランライスを作りたいが、あまりにサフランが高いので、
安価な「鬱金(ウコン)」で「ターメリックライス」を作ったりする。
サフランは、ひとつの花で3本しかない「メシベ」を乾燥したもの。手間が掛かるから高価になってしまうのだろう。
こう考えると、「鬱」という漢字もそう悪いものではない気がしてきた。
「こんもりと木が茂り、盛んなさま」を表しているのだ。
「うつ病」とはまったく違うイメージではないか。
どちらかといえば「憂」の方だ。
「心配する」「案ずる」「わずらい」「苦しい」という意味だ。
それなら「鬱病」じゃなくて「憂病」の方がぴったりなのではないか?
鮮やかな金色に染める「鬱金」やサフラン。
その旺盛なパワーを秘める「鬱」という漢字を用いて、「憂病」でなく「鬱病」としたのは、
どうか立ち直って欲しいというエールだったのかもしれないと、そう思えてきた。
きっとそうだ。そう思っておこう。
「心配しすぎて塞ぎ込んでいる状態」なんだろうけど、
そう思いながら文字を見ていると、それだけで憂鬱になってくるから、
ケセラセラで行きましょう!


とってもおもしろかった&勉強になりました。
人生67年、憂鬱って、漢字で書いたことないかも???
地場産の秋ウコンを瓶で買ったこともあるけどそれほど安いものでもない、
そりゃサフランに比べたらずっと安いけどSBのカレーパウダーより高いような気もします。
カレールーの原材料を見てもカレー粉としか書いてないし、もともとのカレー粉に着色料使っているような気がしてならない…
ウコンとショウガの焼酎割とか飲むと、次ぐ日微妙にビタミン剤を飲んだような効果を感じることもあるけど、カレー食べて元気になった気がしたことないしー
しんちゃんママさん
「憂鬱」は私も書いたことないです。「薔薇」も書いたことないかも。もし書かなくてはいけなくなったら、カタカナで「ユウウツ」「バラ」って書くかもです。(^_^)
Akiさん
「ウコンとショウガの焼酎割り」ってなんだかすごいですねぇ。ウコンは乾燥粉末で、生姜は生のすりお下ろし?
価格だけ考えたら食用紅の「黄色」を使うのが安いのかもしれませんね。(^_^)
こんばんは。
拡大した「鬱」という字を初めて見ました。
考えようによっては、「沢山の想い、考えが詰まったもの」 と思われますが
あまりに多くのことを背負うのは、難儀ですね。
だから、病まで背負わされたのだろうか。
カラスさん
おっしゃるように、いろいろ詰め込んじゃってますよねぇ。そういう目でこの漢字を見ると、色々と「背負わされて」「難儀」だなぁって思えてきます。
軽〜く、「ウツ」でいいかも。(^_^)