高校時代、友人に誘われて連れて行ってもらった「ピリカ」というラーメン屋。
高校から少し離れた地区に、居酒屋、バー、スナックが並ぶ歓楽街あった。
高校2年か3年の頃なので記憶が薄れているが、
その通りに重いガラスの扉を押して入ると、左手にバーカウンター。
照明も薄暗くて、いかにもここは以前バーをやっていたと言う雰囲気。
詰襟の学生服で入っていいのかな?と言う感じだったが、その友人は平気で入っていった。
カウンターにある、背の高い丸椅子に腰掛けて
「味噌バターコーン2つください」と言った。
店員さんの顔はよく覚えていないが、30代くらいの男性が二人くらい。
お客さんは他に誰もいなかったが、あとからその店員さんの知り合いらしい20代の女性が入ってきておしゃべりをしていた。
「騙されたと思ってこのラーメン食べてみて」と友人は言った。
一口スープをすすって驚いた。
こんなラーメン初めて食べた。
↓この写真は我が家のラーメン。
その頃のラーメンは、蕎麦屋が作るあっさりした醤油ベースのいわゆる「中華そば」。
細い縮れ麺に焼き海苔、シナチク、薄い焼き豚、ナルトなどが入っているやつだ。
それと、郊外にちらほら見かけるようになった「どさん子」。
このピリカという店のラーメンは、その北海道の味噌ラーメンをベースに作られたものだった気がする。
何しろ味噌がうまい、コクがある、麺も気持ち太めの縮れ麺。
その味噌味はどうやって作っているのか皆目分からなかったが、とにかく病みつきになる味だった。
それからというもの、その友達と通い、他の友人も誘って常連になった。
やがて、その味が話題になりお客も順調に増えて、そのバーカウンターでは手狭になってきたので、
その小さな店の裏にあたる場所に、新店舗を作った。
そちらは明るい雰囲気で、最初の店とはまったく違う雰囲気の店になった。
当初のバーカウンターでやっていた一人が、独立して「美幌」という店を出した。
当時としてはかなり攻めた価格設定。
イチオシの美幌ラーメンは1000円かそれ以上したと思う。
鉄道マニアのマスターは、鉄道グッズをお店に飾り、美幌ラーメンの美味しさも口づてに広がり、
価格は高くても人気は上昇した。
実際に食べてみると、当初のピリカのラーメンを格段にレベルアップした味だった。
寡黙で職人気質のマスターだった。
↓この写真も我が家のラーメン
現在、ピリカはその場所にはなくて、他の場所に2軒ほどあるらしい。
もう20年以上前にその店で食べたが、懐かしい味がして美味しかった。
高校時代の味かどうかは分からなかった。
あまりにも月日が経ち過ぎていたからだ。
そして、「美幌(びほろ)」はすでに閉店となっている。
あの開店当時のおふたりが、ピリカと美幌に分かれたのかもよく分からない。
今は、あの頃のピリカの味噌バタコーンと、美幌ラーメンが食べたいなって思うばかり。
今はどんな味になっているのだろう?と、今のピリカもぜひ食してみたい。
そんな昔食べた懐かしい味を思い出すようになった。
(写真のラーメンは、我が家のラーメンでピリカや美幌とは関係ない。)
初めて食べたころは虜になりましたね~
現在は新井町・大泉・新田の3店舗でしょうか、
子供が小さかった頃よく遊びに寄った足利アピタ内の店舗はけっこうお世話になったけどいつの間にか消滅、館林店も消えました。
うま味調味料が多いせいか食後くちびるがピリピリするのが難点、若い頃は気にしなかったけどすっかり足が遠のいてしまいました、というより外食でもう数年ラーメンを食べてないかなぁ、新田店に行って見ようかな^^
Akiさん
ラーメンやチャーハンは旨味調味料ありきですからねぇ。おっしゃるように若い頃よりも今の方が気になるかもしれません。娘たち用にチャーハンを作る時に、間違ってたくさんの旨味調味料を入れてしまった時も「なにこれ!今日のチャーハン美味しすぎる!」って言われた時には「あぁ、こういうことか」って思いました。
外食のラーメンも確かにほぼなくなりました。
この写真も我が家のラーメン
⇒お店以上に、おいしそう。
>うま味調味料が多いせいか食後
⇒あと味で何となくわかりますね。
我が家は30年以上、買ったことがありません。
テレビで中華料理屋さんの調理場で調理している画像が出ますが、
調味料の表示に『うま味調味料』と書いてあったら、
その時点で意気消沈。
以前サッポロラーメンの老舗での取材で、ラーメン一杯あたり大さじ3杯入れてました、店主曰く『これくらい入れないとスープを飲み干してもらえない』そうな、偶に食べるなら問題ないでしょうけどね、きっとピリカも同じくらい入っているのでしょうねースープ飲み干してたしなぁw
ちなみに私は味の素大好き派、ギョーザや春巻きの具とか里芋の煮っころがしのような煮物はもちろんのこと、そばつゆなんかもわかるくらい入っている(いわゆる駅そばの出汁)ほうが好き、野沢菜に関しても地元松本の人は味の素だけ振って食べてますしね。
>ラーメン一杯あたり大さじ3杯入れてました
⇒おおぉ~!
テレビで見ていると、振りかけるというより、
お玉ですくっている感じがしました。
昔は『化学調味料』と呼んでいましたが、
最近は『うま味調味料』になっていますね。
HPを見ると、〝さとうきびの糖蜜を発酵〟と書かれていて、
しんちゃんママの大好きなさとうきびが原料だぁ。
自宅でも実家でも味の素は結構嫌われてるけど、俺は好き。家庭料理の場合、あれってそもそも「ほんの少々」つかえば問題ないと思うんだけど。。匙は「みみかき」を単位とするくらいでつかえばだ~~れも気づかないと思うぜ、それでもつかわないより断然うまいよ。塩と砂糖を同量合わせて口に入れるととてつもなく気持ち悪い味がするけどあれと同じではないかな、塩も砂糖も悪者じゃない。味の素の親分「ハイミー」も、いいね!(笑)。ピリカは10年位前に俺も思い出して食べに行ったことがあったね、すごく「しょっぱい」ラーメンだったんだ、ってその時思った。昔よりしょっぱくなってたのかな~。
我が家の一枚目を食べたい。写真に目が奪われて本文は流し読みです。明日は昔ながらシリーズを買ってきます。
>あかいみ さんがおっしゃた味の素の親分「ハイミー」
⇒知っています。『いの一番 』も覚えています。
>匙は「みみかき」を単位とする
⇒この単位ですね。
「味の素は買っていません!」と断言していますが、
生協のかつおだし粉末・昆布だし顆粒・コンソメには
調味料(アミノ酸)の表示あり。
⇒市販の商品より、少な目のようですが・・・。
口にしているんですね。
勉強になりました。
しんちゃんママさん
以前は「化学調味料」と言っていたのが、近頃は気がつけば「うま味調味料」になりました。味の素、ハイミー、いの一番、どれもほぼ原材料は一緒ですが、いの一番は中華にも使える万能選手でした。味噌汁などに使う「ほんだし」は、うま味調味料に砂糖と風味原料(昆布粉末や鰹節粉末)を入れたものですから基本一緒です。
AKiさん
そうそう、白い粉末を大さじで3杯ほどシャッシャッシャって入れているのをカウンター越しにみて、塩にしては多いし、砂糖な訳ないしなんだろうって思ってたんですよね。
私も味の素はよく使います。流石に大さじでは入れないけど、野沢菜には必ず振ります。(^_^)
あかいみさん
味の素は振りかけるタイプの容器に入れているから、3振りくらいするとどのくらいの量になるんだろう?一番使う料理はチャーハンかな?とにかく中華料理には多めに使います。
砂糖も使う。なるべく白砂糖は使わず「みりん」でって言うけど、手っ取り早く白砂糖を使うことも多い。
削り節と昆布で出汁を取るのは、月に数回くらいになってしまった。それでもちゃんととった出汁に料理によっては味の素を足しちゃう時もあるのは内緒。
一般人さん
コメントありがとうございます。
「昔ながらの中華そば」好きです。あのスープは、鶏ガラと煮豚を作った醤油と味の素かなぁって思います。そば屋の中華そばがどうにも食べたくなる時があります。今度また作ってみようかなって思います。