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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

乾癬

「啓発録」

投稿日:

稚心を去る:父母への依存心を断ち、幼き心と決別する。
氣を振う :本気を出す。人に負けるなという気概。
志を立つ :目標を決めてそこへ向かってコツコツと努力をする。
・学に勉む :目標を達成するまで学び続ける。
・交友をえらぶ:友には益友と損友がある。良い友達を選ぶ。そして、その友が間違った道に進みそうな時には正しい道に引き戻すことも使命である。
 このような立派な五訓について書かれた「啓発録」という本を20年ほど前に紹介されて読んだ。
 著者は、なんと当時15歳だ。
 どこの天才だ?
 IMG_2089.jpeg
 名前は、「橋本左内(はしもと さない)」という福井の人。
 今、NHKの大河ドラマ「青天を衝け!」では、小池徹平が演じており、
 前回の放送では井伊直弼(岸谷五朗)による安政の大獄にて捕まり、処刑されてしまった。
 大河ドラマでは、
 「越前の橋本はここだ!」と叫び捕縛され、
 その後の様子は描かれず、いわゆる「ナレ死」。(ナレーションだけで死を語られること)
 なんとも悲しい。
 その当時学んでいた勉強会で、橋本左内の生家を訪れたり、福井城を見学し、松平春嶽にも触れてきた。
 私の師匠は福井鯖江にいたので、そこへも毎月通って勉強していたが、
 越前という国は関東や大阪京都とは全く違う独特の雰囲気を感じた。
 武生の「森六」で越前名物のおろし蕎麦もいただいてきた記憶があるが、
 この越前そばも今まで食べたことない風味の強い個性的な蕎麦だった。
 そして、越前の人はやたらとその越前そばを勧める。
 「蕎麦と言ったらこの越前そば、そしておろし蕎麦が最高だからぜひ食べて行け」という。
 たまたまかも知れないが、そういう郷土愛をひしひしと感じることが多かった印象がある。
学問とは、人として踏み行うべき正しい筋道を修行することであって技能に習熟するだけのものではない
 テクニックだけ学んでも、何も学んだことにならない。
 どの道でも極めると同じところへ到達できると思っている。
 尊敬すべきたくさんのプロフェッショナルは、みな似たような結論を語る。
 いや、分かったようなことは語らず、
 「今でもよく分からない」と言う。
 橋本左内の五訓は、若々しく溌剌としている。ぜひ現代の中高生に読んでもらいたい言葉が書いてある。
 26歳という若さで亡くなってしまったことは、日本の大きな損失であった。
 そしてその死を「ナレ死」にされてしまったことが残念でならなかった。
 今から思えばあの時、開国派の井伊直弼の考え方が正しかったのか、それとも尊王攘夷派の考えが正しかったのか分からない。
 歴史に正解などというものはないし、何をもって正解とするかという定義もむずかしい。
 「啓発録」←ここから全文が読めます。

-乾癬

執筆者:


  1. Aki より:

    福井県って京都府と隣接してるし、かつては政治的にも注目された県なんだろうけど、関東からだと北陸新幹線や東海道新幹線も通じていないので、ある意味島根県並みに遠いイメージ(島根でさえサンライズ出雲の予約をしたw)、あわら温泉って行ったことあったかなぁ、一生訪れないような気がします…県出身の社長さんが多いんだってねぇ

  2. 匿名 より:

    >橋本左内,「青天を衝け!」では、小池徹平が演じており
     ⇒この説明で、わかりました。
    幕末のドラマはいろいろ観ますが、いまいち、よくわかりません。
    でも、慶喜公は何となく身近に感じます。
    松戸に水戸徳川家の別邸(戸定邸)が現存し、
    明治時代、慶喜公がカメラ持参で戸定邸を訪れ、
    松戸の町や人々を写した写真が展示されています。

  3. アプリ より:

    今では処刑なんてことは考えられないですが、上の人?と衝突してしまうと道が閉ざされてしまう不運はあるかもしれませんね。
    26歳の若さで死ななくてはいけないなんて、無念この上ない、悔しかったでしょう。

  4. KURI より:

    Akiさん
     どこからでも遠いイメージなだけに、ある意味独立国みたいに、住民の満足度、幸福度は高いし、女性の就業率もやたら高いから、世帯収入も東京に次ぐ高さ。昔も今も越前の国はある意味憧れの場所かもしれません。

  5. KURI より:

    しんちゃんママさん
     幕末は戦いがたくさんあって、戊辰戦争もあちこちでいろんな人が戦っているので、敵味方がよくわからず、結局誰と誰の戦いなの?ってところがあります。
     大河ドラマでも、新島八重、新撰組、西郷さん、徳川慶喜、篤姫、坂本龍馬、それぞれにそれぞれの視点で描いているので、頭が混乱します。
     慶喜公のカメラ好きは知っていましたが、その作品はほぼ見たことありません。一度見てみたいです。

  6. KURI より:

    アプリさん
     橋本左内も自ら捕まった時は、まさか処刑されるとは思ってもいなかったと思うので、どれほど悔しかったことだろうと思います。誠に「もったいない」ことです。

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