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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

乾癬

思い出は美しすぎて

投稿日:

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琵琶湖と比叡山
  耳にすればいつでも泣ける曲がある。
 「木蘭の涙」と「会いたい」と文部省唱歌の「ふるさと」だ。
 「ふるさと」で泣けてくるようになったのは、関東から関西に越してきてからで、
 年齢も50歳に近くなった頃だと思う。
 北関東に住んでいた私は、毎朝「その日の赤城山」を見ながら出勤した。
 朝起きて家族の顔色を伺うように、
 「赤城山」「浅間山」「榛名山」そして「男体山」を見ては、「今日も頑張ろう」という気持ちになっていた。
 今ではそれが「比叡山」「如意ヶ嶽」「比良山系」「音羽山」そして「伊吹山」に変わっただけかもしれない。
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湖岸の木々と比良山系
 そこで暮らしていた時は当たり前だったことが、
 離れてみると妙に懐かしい。
 「初冠雪の赤城山」や「大和芋畑の地平線とシルエットの浅間山」「広大な利根川」「雑魚を釣ったその支流」
 そんな思い出は、自分の中で浄化され美化された上で記憶されていくような気がする。
 嫌な思い出もあるのに、汚い部分もたくさんあるのに、
 記憶の中ではそれらがみんな濾過されて記憶されていく。
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風のない日の穏やかな湖面
 近所の琵琶湖は、誰も泳ぐ人はいないという水質なのだが、
 きっとここを離れた人にとっての琵琶湖は、美しく光り輝く琵琶湖なのだと思う。
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「ふるさとは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの。」
 室生犀星がそう謳うように、
 「ふるさと」とは心の中にある自分で良い様に作り上げた架空のもの。
 そして昔憧れた女性や元カノのように、
 思い出が美しすぎるから、
 哀しいのかもしれない。
 この曲を久しぶりに聴いてそう思った。

-乾癬

執筆者:


  1. あかいみ より:

    小林秀雄さんの有名な短文に「無常という事」というのがあるが、KURIさんとほぼ同じことを言ってるね。いや、さすが。

  2. Aki より:

    塩尻に居たとき高い山に囲まれているので、夕焼けも朝焼けも無かったのが寂しかったかな・・・信州の方々はあの色を知らない人もおおいんだろうねw

  3. 一般人 より:

    人間は都合よくできているそうです。
    嫌な思い出は、消え、良い思い出だけ残る。
    私も故郷の良い部分しか。
    やっぱりふるさとはいいよね。

  4. カラス より:

    こんにちは。
    こちらで拝見する風景は、まさに「名所古刹」うらやましい限りです。
    先人は、この山や湖をら眺めながら、何を想うていらしたのだろうと考えたりして。
    生まれ育ったところの風景は、当時の思い出の中の背景でもありましょう。
    無意識にも織り込まれた風景は、様々な想いに紗を掛けてくれるのかもしれない。
    それは、風化とも違うだろう。
    私も、時々思い出し懐かしむような「ふるさと」が欲しいです。

  5. KURI より:

    あかいみさん
     小林秀雄氏の本は、高校時代、確か「中村屋」にて「考えるヒント」の1巻を手に取りザーッと立ち読みして「よくわからないや」で書棚に戻した記憶があります。
     「無常という事」ですね。探して読んでみます。同じことが書いてある本を読むと「おっしゃる通り!」って気持ちになってウキウキしちゃう。(^_^)

  6. KURI より:

    Akiさん
     塩尻で見た絶景は、高ボッチ高原からの風景。
     手前に諏訪湖、その先に富士山が浮かんでいる出来すぎた景色。
     一度、あそこからの朝焼けを見てみたいって思ったけど、結局見ること出来なかったなぁ。

  7. KURI より:

    一般人さん
     こんにちは。
     おっしゃるように情報を記憶する際には多少のエフェクトをかけるのかもしれません。情報を保存するときに、あとから検索して引き出すときに、引き出し易いようにたくさんのラベルというかタグを付けるときに、前向きな感情でのラベルをつけるか、否定的なイメージでのラベルをつけるか。また後からそれを修正したり。記憶はいまだによくわかりません。

  8. KURI より:

    カラスさん
     いつも素敵な文章をありがとうございます。
    >様々な想いに紗を掛けてくれる
     私が「紗を掛けてくれる」という表現を最後に使ったのはいつだっただろうと、天井を見上げてしまいました。(^_^)
     「第二のふるさと」「こころのふるさと」って言葉があるように、短い間過ごした場所や人でも「ふるさと」と呼ぶことを考えると、ある意味「いつかあそこに戻りたい」と思うような居心地の良かった場所は「ふるさと」という括りで良いのかもしれません。

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