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なんだかんだで人生飽きないように好奇心だけで生きてきたけど、こんなんでよかったのかなぁ?と言うブログ。

乾癬

「ジリリタ」と「もうこりた」

投稿日:

 アドラーという哲学者の言葉を解説した「嫌われる勇気」という本を読んだ時には、
 これだ!と思ったもんだ。
 不満に思っている今の生活は、今の自分が望んで選んだ生活であるということ。
 「原因」を探すよりも、その「目的」を考えること。
 自信のない人は「自信を持たない」と決めている人。その方が都合が良い人。
 幸せを感じるためには、「他者貢献」を目標にすれば道に迷わないとも言う。
 その衝撃から6〜7年経過した今、
 この考えも「本当にそうなのかなぁ?」と思ったりする。
 確かにそう感じる場面も多いけど。
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 初期の仏教から大乗仏教にも受け継がれた大切な考え方の中に、
 「自利利他(じりりた)」というものがある。
 「自利行」という自分のために行う行動と、
 「他利行」という他人のために行う行動は、
 一致するということ。
 利他のために、自分の人格を完成させることを目指す。
 天台宗の最澄さん(伝教大師)がおっしゃる「忘己利他(もうこりた)」という言葉もある。
 自分を忘れて他人のためにつくすことをいう。
 昨日の朝ドラ「おかえりモネ」にて、主人公が
 気象予報士として「やっと人の役に立てた」と安堵していたところに、
 同僚から「人の役に立ちたいって、結局自分のためなんじゃん?」と鋭く突っ込むシーンがあった。
 また世話になった若き医師からは「“あなたのおかげで助かりました”っていうあの言葉は…麻薬です」とも言われる。
 「人の役に立ちたい」ということは、どう捉えればいいのだろうか?
 私はどちらかというと、「自利利他」の方がスッと腑に落ちる。
 「人の役に立つ」ということにこだわりすぎると、
 「役立たず」を否定することにもなる。
 「自利行」と「他利行」は一致と言ってもらえると、気が楽になる。
 「自分を幸せに出来ないようじゃ、他人を幸せになんて出来ないよ!」と妻はいう。
 まずは自分が幸せになること。自分がご機嫌でいること。
 自分が好きでやっていることも、巡り巡って人の役に立っているかもよってくらいがいい。
 自分がご機嫌でいるだけでホッとする人がいる。
 自分が一瞬笑顔を見せただけで、救われたと思ってくれる人がいる。
 最澄さんは「一隅を照らす者、これすなわち国宝なり」とも言われる。
IMG_4310.jpeg
 一花咲かせなくても、
 偉業を成し遂げなくても、
 毎日「ありがとう」って言われなくたって、
 自分が今ここで生きて息しているだけで、
 もしかしたら、
 うっかり、何かの役に立ってしまっているかもしれない。

-乾癬

執筆者:


  1. Aki より:

    面倒なので何も考えてませんが、そうなんでしょうねきっと

  2. 一般人 より:

    人が満足するだろうと言う自己満足だと思います。人の言うことが、必ずしも望まれていることでないことも。
    問題の本質を聞き出す能力が大切かも。

  3. カラス より:

    「うーん、そうかも」と、スッとするお話です。
    人によって捉え方が違うだろうけれど
    「自利利他」 が納得できる… そうでありたいと思う。
    どこまでも個人思考の範囲内で善悪を判断するのか
    もっと長期かつ多面的な目で捉えるのかで違って来るとは思うのですが
    「誰かの役に立ちたい」 「社会貢献したい」という思いは尊い。
    そういう思いの集結により人間社会が形成されることが望ましい。
    個人の幸福感は、それぞれなので、定義はないが
    『自分は幸せだと思える瞬間』があることと思う。

  4. あかいみ より:

    以下は今朝想ったことです。(ホヤホヤ)
    人間って、樹木、ゾウガメの次くらい寿命長いですよね。ある意味異様に長いです。そのうえ知的レベルも高い。。生物進化の過程から考えれば「一生数時間」なんて生き物はざらにいるわけです。そんな人間は「今」をどう考えるか・・あんまり重要視しないよね、長すぎる生涯が分母なんだから。これが人間の不幸の始まりなんじゃないかな。短命が前提の生命のデフォルトは「(生きていられる)今が最高!」という事なんでしょう・・人間に至る前の我々の祖先のDNAに刷り込まれていたのは「今生きていられりゃ、OKOK」なんですよ、きっと。今を、今の自分を愛するということが多くの他者を癒すっていう事はそういう理に繋がってるんじゃないかな。つまりはKURIさんの結論通りさ。

  5. KURI より:

    Akiさん
     私も暑くて頭ボーッとして、考えているうちになんだかよくわからなくなりました。(^_^;)

  6. KURI より:

    一般人さん
     インターネットが日本で普及しはじめたときは、みんなが助け合って、お金とか関係なしで、自分が出来ることをみんなにしてあげるって雰囲気でしたが、今はいかに儲けるかってことになっているのがちょっと残念。
     MS-DOSでパソコン通信をやっていた頃が、一番楽しかったなぁってしみじみ感じます。16色のカラー写真から256色カラーになった時の感動と言ったら、今のハイビジョンから4Kに変わった感動の比ではなかったですもん。(^_^)

  7. KURI より:

    カラスさん
     哲学は頭の体操だと思って、たまに数学問題を解くように色々考えるのが好きです。みなさんそれぞれが自分とは違うたくさんの経験則を元にご自分なりの考えがあると思いますので、正解なんてものはないのでしょう。
    >『自分は幸せだと思える瞬間』
     この体験は貴重ですよね。その快楽は、何度も味わいたい欲望に駆られます。(^_^)

  8. KURI より:

    あかいみさん
     いつもながら面白い発想で感服するばかりです。
     今日も山を歩いてきたけど、蝉がギャンギャンうるさく鳴いていてさ。それが「イエイ! 今が最高だぜ!」って聴こえてくるんだよね。暴走族がバイクを吹かす爆音のように、「俺たち最高!」って。
     こっちも山トモと、街中ではなかなかしゃべれないことを言いたい放題喋っているから、蝉と似たようなものかもしれないね。蝉には「一緒にするな!」って言われるかもしれないけど。(^_^)

  9. アプリ より:

    難しいことはあまり考えないようにしてますが。
    この前、初耳学を見たら、俳優の大沢たかおさんが出ていて、林先生がインタビューしていました。(まあ、映画の宣伝でもあるのですが)
    俳優を続ける理由「ただお客さんに喜んでもらいたい。ただそれだけ」だそうです。
    こういう役をやりたいという俳優さんが多い中、対照的でした。一時期、ドラマには出ない時期があって、その方針をやぶり出たのが「JIN-仁-」だったそうです。ロケーションに妥協をせず、きつい撮影現場ばかりだったとか、その結果か高視聴率を生んだのでしょう。
    オンタイムでは見ていなかったのですが、再放送があると見てしまいます。
    介護の仕事をしていても、腹がたって怒ってしまうこともたまにあります。
    利用者に喜んでもらうってなかなかです。

  10. KURI より:

    アプリさん
     大沢たかおさん、私も大好きな俳優さんです。
    >「ただお客さんに喜んでもらいたい。ただそれだけ」
     いい言葉ですね。そうありたいと思いながらも、まだまだ迷ってばかりです。きっとみんなそうなのでしょうね。(^_^)

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