10年前の東日本大震災の後、
「水の神様に会いに行かないといけない。私が行かないと!」
という気持ちになったという妻。
そんな理由で毎年参拝してきた。
しかし、台風や大雨の被害で通行止めになったり、
家庭の事情やらなんだかんだで「う〜ん、今年も行けそうもないね」と、
ズルズルと5年が過ぎてしまった。
朝からお弁当を用意して、前日から調べておいた電車に乗り込んだ。
京阪電車本線の終点「出町柳駅」で、叡山電鉄に乗り換えて「鞍馬」方面へ向かう。
私の大好きな映画「僕は明日、昨日のきみとデートする」の舞台となったところなので、それだけでウキウキ。
2018年の台風21号によって全線運休になり全線復旧までに2ヶ月弱掛かった。
そして、昨年2020年7月豪雨の影響で、市原ー鞍馬間が不通になり、
やっと先月9月18日に全線開通した。
車窓から、その崩落して復旧した斜面を見上げた写真がこれ。↑
その凄まじさに驚いた。
これだけの斜面が崩れて、線路が埋まってしまった。それをよくここまで復旧したもんだと感心するばかり。
おかげさまで無事に「貴船口駅」に到着。
5年ぶりの貴船口駅は、なんと駅舎が新しくなっていた。
貴船口駅から貴船神社までは京都バスで行ける(170円)が、
なぜかいつも歩いていく。
路側帯も狭くて、離合も難しい危ない道なのだが、
なぜだか歩いていく。この場所も崩落箇所でまだ修復中にて片側通行。
のんびり25分ほど歩いてやっと一番手前の旅館に到着。
京都の奥座敷と呼ばれるだけあって、春は桜、夏は避暑、秋は紅葉と季節ごとに楽しめる。
しかし、私たちが行けなかったくらいなので、ここ最近はかなりピンチ。
その上このコロナ禍。
なんとか頑張ってほしい。
のんびり歩いて30分ちょいで貴船神社に到着。
家を出てからここまで2時間くらい。
紅葉も色づき始めているので、そこそこ参拝客が来ていた。
両脇に灯籠のある有名なこの石段を登ると、本殿がある。
↓こちらが正面。
拝殿の近くには、これも有名な「水占みくじ」がある。
↑これを自分で選んでから
↓湧水に浮かべると、あら不思議。文字が浮かび上がってくる。(200円)
若い女性たちが願いを込めてやっておられた。
振り返ると、見事な「桂」の大木。
「桂」は、訳あって私たち夫婦の縁結びの木なので、とても親近感を感じる。この桂にも会いたかった。
お参りを済ませてから、奥宮へと歩いていく。
より一層狭い道になるが、交通量も少なくなる。この先にある駐車場は、駐車料金800円。
20分ほど歩いてやっと奥宮に到着。ここがいつもの目的地。
拝殿の奥に奥宮本殿、そしてその左脇に貴船の由来となる「御船形石」。
いつもはここにお持ち帰り用の小石があるのだが、今年はコロナのせいなのかまったく石がない。
見事なくらいに小石がない。これだけ無いのは、意識して取り除かないと有り得ない。それくらい無かった。
「もう水害は勘弁してください」と珍しくお願いをした。
妻は「私が来たからもう大丈夫!」ってご挨拶していた。(ように見えた)
少し気持ちがスッキリしたので、さてさてお待ちかねのお弁当タイム。
思いの外、参拝客が多いので境内でお弁当をひろげる訳にもいかず、
すぐ脇の河原に降りてみた。
私たちのためにあるようなベンチの形をした岩があったので、
そこへシートを敷いて腰をかけた。
暖かい日差しと、心地よい川の風。
清水の流れる音に、紅葉の彩。
なかなかのロケーション。
おにぎりと卵焼きと磯辺揚げとウインナーというありきたりのお弁当だけど、
ここで食べれば5割り増し。
食べ終わったら、河原の散策。
変わったカメムシ発見。(モンキツノカメムシみたい)
青緑色の石も見つける。
このあたりは結構面白い石がある。貴重なものは「貴船石」とも呼ばれているくらいだ。
お腹もいっぱいになり、リュックも軽くなったので、
同じ道を戻っていく。帰りもバスに乗らずに歩いて行こう。
帰り道の方が参拝客が多かった。
日差しも逆光になり、紅葉が美しい。
あちこち写真を撮りながら、
ぺちゃくちゃとおしゃべりしながら、あっという間に貴船口駅に到着。
たくさんの人がホームで待っていた。
無事に参拝を済ませて、
ちょっと紅葉は早かったけど、十分綺麗だった。
いつも紅葉のピークを外して訪れることが多いから、これがうちの普通なのだ。
空いていて良かった。
河原で出会った石も、一緒に連れて帰ってきた。
1年間のお守り。
また来年お返しに行こう。
来年も妻と、この石と一緒に行けますように。
気持ち良さそうな森林浴です、
最初のスナップ、車両の停車位置がすごいですねー
Akiさん
始終点駅であり乗り換え駅でもありますが、その割に敷地が狭いです。ここから貴船に向かう線路は「単線」。このホームは先細りで、同時に電車が出発しちゃったらぶつかりますよね。珍しいので写真に撮ってみました。
ただただ、ステキ。
しんちゃんママさん
なんだかんだで妻のおかげなんです。(^_^)